植物手帖

出会った植物の気ままな覚え書き

ベニバナボロギク

昨年の秋、この葉っぱは春菊のような味がして美味しいのだと教えてもらった。 里山のお手入れ会の時にも見かけていたので名前は知っていたものの、食べられると はつゆ知らず。 その後群生しているところの枝先の柔らかそうなところを摘ませてもらい、 早速…

5月頃、鎌倉のあちらこちらの木の枝に小さな赤い実を見ることができる。 つんつんとした細い角のようなものが四方に伸びている。 私がそれを桑の実と知ったのはつい4〜5年前のこと。 以前住んでいた家の近くの川沿いに一本の桑の木があり、そこにたわわに実…

肉桂

子供の頃、風邪をひいたときのお楽しみは浅田飴を舐めさせてもらえることだった。 今はパッション味というのがあるそうだが、当時、浅田飴のフレーバーは青い缶でミント味の「クール」と茶色の缶の「ニッキ」の2種類だったと思う。 ちょっと抹香臭いようなニ…

カニクサ

kito*ka-plants 以前住んでいた家の裏庭に2階に住む人のための外階段があったのだが、ある年気がつくと手すりに蔓植物が絡みついていた。 私の身長より高く、2mくらいはあっただろうか。 蔓の下の方の葉は切れ込みがあって細長く、羽のような形をしている。…

紫陽花

kito*ka+plants 今の家に越してきて初めての夏、押し入れに入れた布団が一気にカビてしまった。 話には聞いていたが、改めて鎌倉の湿度の高さを実感したエピソードである。 紫陽花は水を好むと言われるが、それは土壌の水分のことばかりでなく、空気中の湿度…

ヤブガラシ

食べると辛いからヤブガラシなのかと思いきや、藪を枯らしてしまうほどの勢いで蔓延るからヤブガラシなのだそうだ。 英語では Bush killer。まさに同じ意味あいのネーミングであるところが面白い。 「道端、林縁、荒地などに生え、市街地では公園のフェンス…